画像:東大寺 二月堂
画像:東大寺 二月堂

近畿の土鈴について

 

近畿の土鈴の特徴は、圧倒的に奈良、京都に作品が集中する点です。そして土鈴の雰囲気は、素朴=奈良、エレガント=京都という対極な印象を醸し出しています。

 

表層的な印象では、お客の流入の多い京都では、観光客の求める「京都らしさ」を追求した作品が多く、回転の悪い土鈴の販売を嫌う店が多いのかな?とも思われます。

 

一方、奈良の土鈴の印象は、素朴であり、また「民芸」といわれる職人の飾らない意匠がいい味を醸し出しています。これは、土着の日本文化の現れなのではないでしょうか? つまり縄文由来の鈴文化を紡いでいるのが奈良。一見古いが、中国由来の新しい街、京都という縮図が土鈴を通して分かります!

 

奈良・京都以外でも、多くの土鈴を抱える近畿の土鈴達を紹介させていただきます