■栃木県 

   下野土鈴 訪問記


 

宇都宮駅から続く商店街に、下野土鈴の製造元「ふくべ洞」さんはありました。


宇都宮をふくむ茨城の筑西から栃木県北のエリアを旧国名で「下野」(しもつけ)と呼称します。この下野に古くから伝えられてきた郷土玩具を製造販売しているのが、今回ご紹介する「ふくべ洞」さんです。


郷土玩具には、地方で古くから言い伝えられてきたまじないや、伝承がデザイン化されてきた歴史があります。ここ下野の地にも、鬼の面で悪霊を退治する「百目鬼」(どうめき)や、江戸時代、疫病をすくったとされる黄色の鮒に由来する「黄鮒」の人形が有名です。

 

画像:故・渡辺信秀先生
画像:故・渡辺信秀先生

■富山県 

   富山土人形 訪問記

 





息も絶え絶えな、土鈴業界にあって、行政の支援をうけ元気な活動を続けているのが「富山土人形」です。富山にいくたび、先々で素敵な土鈴に出会ってきましたが、足掛け5年で、ようやく製造先をつきとめ、訪問しております


富山市では、「富山土人形」以外にも、様々な伝統工芸の製作元をあつめ「民芸村」として運営しています。あまり人気のある?スポットではないようですが、大変、意義深い取組だと思います


亡くすのは、簡単。でも、100年以上の歴史を誇る地域の文化を、1から作り上げることは不可能である以上、この民芸村には、次世代にバトンを渡す大切な役目があると感じました


現在では、最後の作陶家 渡辺信秀氏の遺志をつぎ、伝承会として何名ものお弟子さんがそれぞれオリジナルティーの溢れた作品を作りづけています


伝統とは、革新の連続である

新たしい作陶家が、新しい土鈴を世に問い続けていかれることを祈念します!



(ホームページより)

嘉永年間(184854)富山十代藩主前田利保が名古屋の陶工、加藤家の陶器職人であった広瀬秀信を富山に呼び、千歳御殿に窯を築いて千歳窯を作り、次いでその子・安次郎が陶器作りのかたわら天神臥が牛ぎゅうを焼いて献上したのがとやま土人形の始まりです。


 当時、城下には土人形屋は数軒ありましたが、広瀬家より技法を学んだ渡辺家(明治31970〉年創業)だけが家業として伝統を守り続けてきました。


しかしながら、渡辺家の3代目信秀氏の後継者がいなかったために、富山市では昭和581983)年より渡辺信秀氏を講師として人形づくりの受講生を募り「とやま土人形伝承会」を結成しました。平成91997)年信秀氏高齢(83歳)のため、長年守り続けてきた土人形づくりに終止符を打ち、代々受け継がれてきた型・技法全ての仕事を「とやま土人形伝承会」に委ねました。現在は「伝承会」がこの伝承技法を後世に伝えるべく活動を続けております。


住所:930-0881 富山県富山市安養坊1118

電話:076-431-4464



http://www.city.toyama.toyama.jp/etc/minzokumingei/tuti/tuti.html


 

 

■京都 

 すずめの土鈴工房

     野良吉

 

 童話「すずめのお宿」に出てくるような、狭い路地をぬけると、すずめの土鈴工房「野良吉」さんはありました。


九州出身の店主は、京都で作陶をはじめ、意欲的な土鈴を次々に送り出しています


現在は、百鬼夜行シリーズと称して、江戸時代の妖怪を1つ1つ土鈴にしていっているそうです。

世は、妖怪ウォッチのおかげで、空前の妖怪ブーム・・・


妖怪ウォッチとは、まったく関係なく、妖怪を作り続ける店主さんの意気ごみは、登山に向かう冒険者のように頼もしいものです。

HPをみると20体ぐらいは、いったのかな?


残り80体。誰かに頼まれたからでもなく、あるいは、一発当ててやろう?との下心があるわけもなく、ひたすらに妖怪にむきあう野良吉さんの挑戦にご注目ください^^





住所:〒605-0812  京都市東山区東大路松原上る4丁目毘沙門町37-4

営業 :土曜・日曜・祝日の 午前10時~午後7時(平日は休み)

電話  :090-2083-1075

メール nora@forest.ocn.ne.jp(PC)

メール nora4949@ezweb.ne.jp(スマホ携帯)

http://www.nora-kyoto.sakura.ne.jp/

 

 


■奈良県

大和郡山 

赤膚焼 小川二楽

 

遠州七窯のひとつ赤膚焼の窯元

 

遠州七窯のひとつ赤膚焼の窯元。萩紬や奈良絵が特色で、高価な茶道具が多いが、郡山特産の金魚の土鈴が土産に人気。朱色も鮮やかなリュウキンがモデル。他に日常雑器や花器等もいろいろ。陶芸一日体験も毎日開催している。

 

赤膚焼元窯 小川二楽

TEL0743-52-3274

 FAX0743-52-1963

奈良県大和郡山市朝日町4-18(近鉄郡山駅より徒歩5分)

 

http://www5.kcn.ne.jp/~niraku/


 

 

■大分県

日田土鈴 

東光堂

 


日田市は天領として代官所のあった町で、市の北部の豆田町は、当時の面影を残す古い家並が保存されています。この古い家並を見学にくる観光客の評判も高い「日田土鈴」を、土鈴の店「東光堂」吉田東光さんが作っています。


 



 「玉のれん」は、1本の荒縄に5センチ位の土鈴が5、6個つけられていて、その縄がいく筋も下がっている土鈴です。


また、雛土鈴や十二支土鈴が人気商品であり、その他約300種の土鈴があります。


 吉田さんの土鈴作りは、昭和30年頃からで、それまではお土産こけしを作っていましたが、土鈴を求める人が増えてきたので、今では土鈴専門店となりました。


 住所: 日田市豆田町10-3..

TEL::  0973-22-1141

作業所:日田市港町8-23



http://www.marugoto-hita.com/?p=2828


 


 

画像:深大寺土鈴
画像:深大寺土鈴

■東京 

 武蔵野 

 深大寺土鈴

 

「ゲゲゲの女房」に感化され、深大寺を訪問。偶然、土鈴屋さんを発見しました^^

土鈴専門店は、非常に少ないのが現状ですが、土鈴の絵付けなど楽しめるとあって多くの観光客で溢れかえっていました。

 

そばも、美味しく、深い森で囲まれた周辺とあいなって、東京とは思えない素敵なスポットでした!

 

(ホームページより)

緑豊かな深大寺の山門下で陶芸体験をしてみませんか?

 

昭和32年創業「むさし野深大寺窯」では様々な陶芸体験の他、深大寺土鈴、深大寺焼陶磁器、東京では珍しい楽焼の焼成、製造販売を行っております。

深大寺山門下たたずむ平屋作りの建物が当店です。たくさんの陶磁器がところ狭しと並び。赤いのぼりと大きな信楽焼のたぬきが目印です。

 

住所 調布市 深大寺元町 5-13-6 

TEL 042-483-7441

 

http://jindaijigama.com/rakuyaki/p0201.html

 

 

画像:宮島土鈴
画像:宮島土鈴

■広島 

 宮島土鈴 

 訪問記

 

インターネットで事前に調べ、なおかつ観光協会に問い合わせての訪問でしたが、住所に間違いが(><) 住宅地の真ん中にあり、看板もなかったせいか、同じ場所をグルグルしたのち、ようやくたどり着きました

 

宮地土鈴は、厳島神社の参拝客むけに製造を開始し、いまも境内に近い場所で製造をされています。 ただし時代の変化に耐える術もなく、売上が減少するなかで、老夫妻で、なんとか切りもりし、伝統を守っているそうです。

 

がんばれ、宮島土鈴! 土鈴ハンターは応援しています。

 

(ホームページより)

宮島は、古くから焼物と縁があります。かつて安芸国(あきのくに)の人は、旅の安全を祈願して嚴島神社本殿床下の砂を「お砂守」としてもらっていました。江戸時代後期にはその砂を使った祭器が作られ、宮島焼きが誕生したといわれています。さらに戦後には、観光客に喜んでもらえる手軽なお土産として、宮島土鈴が作られるようになりました。今も、一つひとつ手をかける昔ながらの製法が守られています。

宮島土鈴は、どれも手のひらにのる程の大きさです。嚴島神社の大鳥居や狛犬、鹿、陵王(りょうおう)の他、四季の風物詩から干支まで100種類もあります。カランカランと涼しげな音を響かせる土鈴。全体に丸みをおびた形ほど、いい音がするとか。土産物店で見かけたら、やさしく振ってみてください。

 

越智陶芸

住所:不明(*_*)

TEL:不明(^_^;) 

 

http://www.miyajima.or.jp/present/present_hariko.html

 

 

画像:博多人形
画像:博多人形

■博多人形 

 博多土鈴 

   訪問記

 

 

 

 

 

出会いはスローモーション・・・

 

博多遠征中に、時間があったので、町屋博物館によると、なんと博多人形の実演販売中・・・

 

職人さんに「土鈴ありますか?」っと質問すると、

「ちょうど、1個だけ干支の土鈴を持ってきたんだ」っと(訪問は10月)

 

その後、作業を一旦お休みいただき、「土鈴と日本」というテーマでおしゃべりさせていただきました^^そんな交流があるのも、旅の醍醐味、土鈴ハンターの喜びです!


 

博多町家ふるさと館

住所: 812-0039 福岡県福岡市博多区冷泉町610

電話:092-281-7761

 

営業時間: 1000分~1730

http://www.hakatamachiya.com/aboutus

 


 

 

画像:奈良井宿の土鈴屋さん
画像:奈良井宿の土鈴屋さん

■長野県 

 

 奈良井土鈴 

  藤屋さん

 訪問記 

 


奈良井宿は、 長野県北部に位置する風情ある宿場町ですが、その中にあっても土鈴・土人形専門店は異色です^^;

 

ご主人は10年ほど前、脱サラして(間違ってたらごめんなさない)この窯を設けたそうです。 土鈴専門店・・・っと渋すぎる選択ですが、全国から多くの土鈴ハンターが訪れ、新作が出るたびに全アイテムを買い占めていくそうです^^

型でつくっていないせいか、こちらの土鈴はどれも個性的で、ロットも多く作りません。 お店に陳列してあるショーケースにも「売り切れ」が多く、その辺もマニアの心をくすぐっているのかもしれません 。新作がでたら、ぜひもう一度、買い付けに伺いたいです

 

風土という字は、土と風と書きます。

土鈴屋さんのように、風と土に抱かれた土産ものがどれだけあるのでしょうか?旅の途中、お土産もの屋に寄っても、その殆どは、パッケージだけ変えたどこでも買える代物ばかりです。風情ある街のなか、地域に新しい文化の風をふかせる奈良井宿の素敵な土鈴屋さんの挑戦にこれからも注目です!


(ホームページより)

全商品自家製のおみやげ

土人形・土鈴・木製カラクリ玩具・ハガキ・民宿・ミニチュア版画・染絵等、全商品を店主が作成し、他から仕入れ商品は一品もありません。

 

すべて当店主のオリジナル商品です。木曽路の宿場にふさわしい品をと心がけています

 

施設名:藤屋土産物店(ふじやみやげものてん)

住所:長野県塩尻市奈良井420-1

TEL0264-34-3609

 

http://www.naraijuku.com/2010/10/post-49.html


画像:のごみ人形店
画像:のごみ人形店

■佐賀 

 

 のごみ人形店 

 訪問記

 





祐徳稲荷神社参拝後、佐賀在住の友人に無理をいって、のごみ人形店訪問させていただきました。 ノーアポだったため、工場に人もなく、無理に店を開けていただきましたが、嫌な顔もせずご歓待を頂戴しました^^

 

のごみ人形は、フォルムに特徴があり、一言でいうと「変」^^;

これは、他の土鈴製造先さんでも話があうのですが、全国でずば抜けて、変・・・というか、味があるのです

 

3次元のものを、立体に置き換える際、実は真似ることが一番簡単だといいます。反対に、3次元のものをデフォルメしていく、のごみさんのような挑戦は、作家性が問われる作業なのです。

 

目でみたものを、職人さんの頭のなかで変換されてから出てくるフォルムこそが、オリジナルであり、また多くのファンを魅了していく要因なのでしょう。全国で名をはせるのごみ人形のフォルムは、もともと、先代のおじいちゃんが考えたデッサンらしく、今もその型で仕事をしているそうです。

 

またのごみ人形は、多くの民芸店で販売されており、土鈴ハンター自身、鳥取の民藝のお店で、土鈴を収集してきたものが、結果、この窯から出荷されていたことを勉強させていただきました。 雑誌とかでも取り上げれ、ドイツ?だっけか、外国からの取材もあるそうです。

 

風前の灯火の土鈴業界にあって、エッジの効きすぎたのゴミ人形さんの取り組みに注目です



(ホームページより)

のごみ人形のはじまりは、昭和20年。終戦時であり、混乱と飢えの世の中で潤いと楽しさを求めて作られた鹿島の郷土玩具である。 人間国宝である鈴田滋人氏が人形のデザインをし、原型を作る。現在は3人体制でのごみ人形を作っている。


 大牟田の粘土と塩田の陶土を合わせものを使う。陶土を入れる事により澄んだ色が出る。型を取り、鈴を入れる人形には、あらかじめ乾燥だけさせ、型を合わせる時に入れる。それを23日天日乾燥させ、その後に窯で8時間焼く。一度に最高1200個まで焼けるそうだ。

 白塗りと呼ばれる作業は、焼きあがった素焼きのものに日本画で使われる貝殻から出来た胡粉(ごふん)と接着剤として用いられる膠(にかわ)を混ぜたものを塗る。胡粉に関しては目が粗いので1時間程すって細かくしたものを使う。23回に分けて塗り、日本画の顔料で絵付けをする。


 京都から取り寄せている竹の皮を、諸富のい草で結う。これらが乾燥した後、梱包作業に入る。この工程で約1週間かかる。 一番神経を使うのはその人形に命を吹き込むとも言える目を入れる時。目だけで全く印象が変わるそうだ。


 絵付け、型取りにしても一つ一つ心を込め、手に取ってもらう人の事を考えながら、その人が幸せでいて欲しいという願いがある。

 

住所: 849-1314 佐賀県鹿島市大字山浦甲1524

電話:0954-63-4085

 

http://kashima-kankou.com/nogomidoll.html

 



画像;店主の佐藤さん
画像;店主の佐藤さん

■宮城県 

 仙台土鈴

 堤のおひなっこや

 訪問記

 

元々、仙台空港で、丸っこいかわいい土鈴をハントし、その製造先を調べたのが、訪問のきっかけでした。堤町は、仙台城下の旧街道ぞいに店をかまえ、その歴史は、500年とも600年とも言われるそうです。元々、焼き物にむく土が多く採取できたころから、昭和のはじめまで、多くの窯があったものの、現在、堤町で窯をもっているのは、佐藤さんだけになってしまったそうです。

 

住宅地の中にありながらも、今も登り窯で焼き物をしていると聞いてびっくり。登り窯に加え、先祖伝来の瓦や、陶芸の型は、仙台の有形文化財に指定されているそうです。敷地内には、土鈴や、数百年前の瓦や焼き物を紹介する展示スペースもあり、土鈴ハンターでなくても、楽しめるスポットでした^^

 

先の震災でも、被害はあったものの、窯がなんとか修復でき、営業再開にこぎつけたとのこと。街の姿はかわっても、この窯だけは、数百年同じ場所に立ち続けていることに感動しました。いまどき、登り窯で・・・なおかつ、土鈴や植木鉢など日常品を焼いていることに改めて、日本の歴史のとてつもない感じに触れることができました。

 

ちなみに、丸い干支の土鈴は、宮城県のグットデザイン賞を受賞したとのこと。伝統と、革新の融合される堤人形さまの歴史に感服です。

 

(ホームページより)

堤人形は、ここ堤町の町の産業として町と人々に愛され育てられた人形です。その堤町で製作をしているお店で、江戸時代には町の人ほとんどが製作に携っておりましたが時代と共に作り手は減り、その中で、昭和初めまで製作していた宇津井家を始め他の数軒からここ「つつみのおひなっこや」では、土型等約2,000個ほどを受け継ぎ製作しております。

 (土型約1,700個は仙台市の有形文化財に指定されております

 

 

社名:堤人形/つつみのおひなっこや

住所:宮城県仙台市青葉区堤町2-10-10

TEL:022-233-6409

FAX:022-233-6409

 

URL:http://www.tsutsumi-n.net/

 



画像:土鈴界の人間国宝^^
画像:土鈴界の人間国宝^^

■栃木 

 佐野土鈴 

 相澤民芸店


 

茨城県在住の哲子ですが、地元茨城では、土鈴採集に苦労してきました。

反対にお隣の県、栃木では土鈴を多くハントしています。その理由が、ここ佐野にありました^^

 

画像は、栃木県佐野に工房を構える相沢さんです。県のHPでは、紹介しているもののお店には看板もなく、相当なマニアでないと訪問できない?店づくりです^^;

 

相沢翁の土鈴の特徴は、緩いフォルムに、味のある造形です。どこかユーモラスな雰囲気は、元祖ゆるきゃらという面持ちです。工房を訪ねると全国各地の土鈴も販売しており、ここ佐野から全国に出荷されていることを勉強させていただきました。

 

10点ちかく購入させていただきましたが、どれも貴重な土鈴です。御年78歳とのことですが、新作も順次制作しているとのことで、次の作品の焼き上がりが楽しみです。

 

(ホームページより)

佐野の土鈴は、相澤一太郎(号 土比古)が、片柳喜一郎を師として、18才(大正9年)で創業しました。創業当時は、盆景道具の製造を手がけ、昭和に入って下野達麿百態、戦後は観光ブ-ムに乗り土鈴・土笛の製作に没頭、特に当店の土鈴は、多治見市産の粘土を原料とし、成型は一つひとつ石膏型に指で押し込み、心をこめて作り上げます。これを松薪で13時間、1,000度の高温で焼き上げます。窯出しした土鈴は、顔料・エナメル・ニス等で最高20色も使い、一つひとつ念入りに彩色しております。

平成6年には、栃木県伝統工芸品に指定され、その清らかな音色は、魔を払い、幸せを招くとされています。

 

相澤 俊作

 327-0806 栃木県佐野市犬伏上町1893

 TEL0283-22-6351

 

http://tochigi-craft.jp/08various_crafts_sanodorei.html