出雲土鈴ハント旅 「日御碕神社 授与鈴」

画像:困り顔?の鬼の鈴
画像:困り顔?の鬼の鈴

■土鈴の由来(授与鈴の説明文より)

出雲日御碕大神宮社記によると、第7代孝霊天皇の御代、日御碕の海上に数十隻の軍船が襲来した。これは神代の昔、新羅国から持ちきた日御碕の地(出雲の風土記にある)を恢復すべく月支国の彦根に王が攻めてきたのである。よって天葺根命(宮司家の祖神)の十一世の孫 明速祇命は必死の勇を奮って防戦につとめられた。この時、スサノオの大神様は天井より大風を発し、神威を振はせられたのでさすがに月支国の軍船も大破沈没し大敗したという。この故事により災害避除悪魔退散の御守りとして【鬼面守】の土鈴を広く流布するものである

 

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おどろおどろしい由緒とは別に、厄除けの鬼の鈴なのに、困り顔?なのがいいギャップです^^

 

出雲にはたくさんの神社がありますが、授与鈴(神社で売っている鈴)が少ないようです。今回、土鈴をハントした日御碕神社は、出雲大社より車で20分。かなり奥まった岬のはずれにある神社です。小さな漁村のなかに、勇壮な社殿をうつしていました。

この神社の祭神は、アマテラスとスサノオ。2礼4拍の参拝方法で知られる出雲形式の参拝でなく、2礼2拍でよいと、神主さんに教えていただきました。

 

出雲にアマテラスをまつる神社があったことが意外です。そして、由緒をしらべると日しずむ場所として、お伊勢さん(陽のぼる場所)さんの対となる神域として、日沈宮がたてられたとあります。これを一般にレイライン(太陽の道)と呼びます。

 

仲の悪い?アマテラスとスサノオの兄弟神が、一緒に奉られているのは珍しいケースです。また元々スサノオをまつった神社に後から、アマテラスさまがいらっしゃった?とも読みとれます。境内の窮屈なレイアウトもあいなり、居候というより、スサノオの祟りを恐れ封じ込めを狙ったような窮屈な関係だと感じました

 

神話の世界は、何かしらの史実とリンクしていると土鈴ハンターは考えています。新羅の軍勢が攻めてきたという故事も含め、謎の多いの日御碕の神域で、鬼面だけが浮世の喧噪を静かに笑っているように感じました。

 

いい土鈴には、いい歴史がある。

出雲にお立ち寄りの際は、ぜひ日御碕をお尋ねください^^

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コメント: 1
  • #1

    seks telefon (金曜日, 03 11月 2017 17:34)

    Rypiński