はじめに  

「土鈴コレクション」

~哲子の部屋~


の開設にあたり

 

 

哲子の土鈴コレクションは、哲子20歳。昭和39年 東京オリンピックの年より採集が始まりました。当時は、土産ものの定番として土鈴が置かれていたケースが多く、旅の思い出に1つ、2つっと買い揃えていったという話を聞いています。

 

土鈴採取のルールは2つ

①現地で買う(通販、ネットは使わない)

②友達にもらったものは、ありがたく頂戴する

 

っということで、①で、飽き足らなかった哲子は、大学の同級生が帰省先に帰る際、「地元の土鈴を買ってこい!」っと指令をだし、着実にコレクションを増やしていったそうです^^;

 

ともかくも、はじまった土鈴ハントでしたが、哲子の努力もむなしく時代の変換と共に土鈴を見かける店先もヘリ、現在はハンティングにも苦労するようになりました。

 

収集歴 50年。約半世紀の時間をかけ採取した土鈴は、一時、数千点をこえていましたが、先の東日本大震災では、家屋の被害と共に土鈴の多くを破損し、今に至っています。震災以降、壊れてしまった土鈴コレクションを復活させるために、初代土鈴ハンター哲子に加え、二代目ハンター哲太郎が就任し、全国を旅する中でハントした土鈴をコレクションに加える作業をしています。

 

日本の土鈴の歴史は古く、縄文時代の遺跡からも発掘がされています。これは、邪鬼が鈴の音を嫌うという言い伝えに由来し、今でも、神社で、授与品として土鈴が並んでいるケースが多いのはこのなごりと考えられます。

 

日本に伝わる土鈴の歴史。しかし土産物の多様化?と、よく分からない存在感のためか、今絶滅の危機に瀕しています。

しかし、土鈴には地域独自の工夫があり、干支等、同じモチーフであっても全く違う造形が味わえる楽しさもあります。

 

地域に根付くB級文化を守り伝えるために、この度、ホームページを立ち上げる他、採集の際の情報をアップすることで、全国の数名の土鈴ファンとネットワークを構築し、さらに土鈴文化の絶滅阻止のため1つの多くの土鈴をコレクションに加えていくことを宣言し、挨拶と代えさせていただきます。

 

(2代目 土鈴ハンター 哲太郎 筆)